映像授業は強力な武器。ただし「運用」が弱いと点数に変換できない

映像授業は、“分かりやすい講義”を”何度でも見返せる”、”レベル別に体系化”されている、”時間と場所の制約がない”など、大学受験において非常に使いやすい学習手段です。

実際、大学受験エンカレッジでは映像授業を重宝しています。

一方で「映像授業を始めたのに伸びない」「見ているのに模試が上がらない」という声が出るのも事実です。原因は、映像授業そのものではなく、ほぼ例外なく“運用(学習管理)”にあります。映像授業はインプット装置なので、アウトプット設計が弱いと得点に変換できません。

私自身、東進で校舎長をしていたときにそのようなケースに多く直面してきました。

映像授業のメリット・デメリットを整理

改めて、受験勉強やテスト勉強、学校の先取り学習で「映像授業」を活用するメリット・デメリットを説明します。

「映像授業」のメリット(上手く使うと伸びる理由)

  • 講義の質が安定しやすい(聞き逃しても戻れる)
  • 進度を自分で調整できる(先取り・復習が可能)
  • 学習の入口を作りやすい(何を学ぶか迷いにくい)

「映像授業」のデメリット(運用が弱いと伸びない理由)

  • 「見た=やった」になりやすく、分かったつもりが増える
  • 復習や演習が後回しになり、定着が弱くなる
  • 講座選びが自由な分、優先順位が曖昧になりやすい
    つまり、映像授業は“正しく運用できる人ほど伸びる”特徴があります。

映像授業だけで伸びにくい3つの落とし穴

映像授業のデメリット①「分かった気がする」で止まりやすい

動画を見て理解した感覚があっても、試験で必要なのは再現です。
説明を聞いて「なるほど」と思うことと、自分で解いて正解にたどり着くことは別物。ここを混同すると、学習量の割に点が伸びません・・・

解決策:視聴直後に必ず“自力アウトプット”を入れる

  • 例題は一時停止して自分で解く
  • 何も見ずに解法を説明できるか(口頭でOK)
  • 間違えたら「なぜそうなる?」を1行で言語化する
    視聴は入口。出口(演習)をセットにすると、理解が得点になります。

映像授業のデメリット②「進んでいるのに伸びない」が起きる

映像授業は進捗が見えるので達成感が出ます。しかし復習が抜けると定着しません。
すると「進んでいるのに点が取れない」状態になり、勉強のモチベーションが落ちます。

解決策:評価指標を「視聴数」ではなく「定着」で持つ

  • 週に一度、同じ単元を“何も見ずに”解けるかチェック
  • ミスを原因分類(知識不足/理解不足/手順ミス/時間不足)
  • 次週は“ミス原因を潰す”計画に組み替える
    進捗よりも定着を追うと、点数が安定します。

③「何をいつまでに」が曖昧になりやすい

講座が豊富なぶん、迷いが増えてしまいます。
まさに、大学受験エンカレッジが活用する「スタディサプリ」もそう。
必要単元の抜け、演習不足、過去問の着手遅れが起きがちです。
これは映像授業の欠点というより、学習計画の作成が難しいことが欠点です。

解決策:ゴール(志望校)から逆算し、週割り→日割りに落とす

  • 志望校の出題レベル・頻出領域を把握
  • 基礎→標準→過去問の順に“期限”を置く
  • さらに1日単位に落として「今日の到達点」を固定
    迷いが消えると、学習速度が上がります。

映像授業で伸びる人の共通点(逆に言うと、伸びる条件)

① 学習計画を立て、自走できる(計画の修正もできる)

学習計画が崩れたら放置しないことが必須条件。
また、学習計画が乱れてしまった原因を見つけて量・順番・教材を調整できる人は伸びます。

② アウトプット比率が高い

映像は短く、演習は長く。
インプットよりアウトプットの時間を厚くできる人ほど、得点に変わります。

③ 復習が仕組み化されている

映像授業でインプットした内容の復習を気分でやると必ず抜けてしまいます。
固定枠・翌日復習など、再現性のある形を持つと強いです。

学習管理で差がつく「7つの設計ポイント」

映像授業を活用する上で、以下のポイントは非常に重要です!

  1. 今日の到達点が明確(教材×範囲×時間)
  2. 視聴→演習→復習が1セットになっている
  3. 小テスト(自己テスト)で定着確認がある
  4. ミスの原因分類があり、次の行動に変換できる
  5. 優先順位(S/A/B)があり、崩れても守るものが明確
  6. 過去問の着手時期が逆算で固定されている
  7. 第三者チェックがある(客観視でブレが減る)

今日から実践!映像授業で“伸びる受験生”に変える!

視聴前(3分)

「今日は何ができるようになる?」を一言で決めます。
例:二次関数の最大最小を、式変形から自力で解けるようにする。

視聴中(メモは最小)

ノートを綺麗に作るより、理解の要点だけを短くメモ。
止めて考える時間を作るのが重要です。

視聴後(ここが本番)

  • 例題・類題を自力で解く(時間を測る)
  • 間違いは原因分類し、解き直しを“翌日の復習枠”へ
  • 同型問題を日を空けて再挑戦(定着確認)

具体的な“理想の一日”(時間配分例)

  • 映像視聴:30分(入口)
  • 直後の演習:60分(出口)
  • ミス処理:15分(原因分類+解き直し)
  • 翌日復習:15分(ミスだけ回収)
    この流れが回ると、映像授業は「見たら終わり」ではなく「見た分だけ伸びる」に変わります。

よくある質問

映像授業は何倍速がいい?

大事なのは速度ではなく“再現できるか”です。
速く見ても、視聴後に解けないなら意味がありません。
自力演習が成立する速度に合わせるのが正解です。

映像授業の教材選びで迷う

迷いが出るのは自然です。
迷いを減らすには「志望校から逆算」して、必要単元の優先順位を決めること。
ここが曖昧だと講座選びが長引きます。

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担当:岡本

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※参考記事:【大学受験相談】エンカレッジの「無料カウンセリング」って何を話すの?

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